セミとりの思い出

 2007年に校舎を移転した直後は,白っぽい土に植え込んだばかりの樹木が不釣り合いな感じがしていましたが,今はすっかり種類も増え,木陰もできつつあります。
 先日水やりをしようとホースで水をかけたとたんに,セミが一斉に飛び立ちびっくりしました。そばに近寄ってみたところ,1匹,2匹ではなく,木の幹をうめるほどセミがとまっている姿を見つけました。
 クマゼミのようです。私が小さい頃は,茶色のアブラゼミがほとんどで,少し大型のクマゼミを捕まえた時は,誇らしかった思い出があります。夏休みになると虫捕りあみをかかえて,首が痛くなるほど上をずっと見上げながら,兄弟で公園内を走り回ったことを思い出しました。
 休み時間に,校舎前の芝生の斜面にバッタを見つけて,一心に追いかけている子供たちは本当にうれしそうで,街中に位置している小学校ですが,校舎裏の木々を中心に自然をもっと増やして,子供たちが遊べる空間を作ってやりたいなあと思ったところです。
 もし,セミとりをしたいと思ったら,今でも清心学園の敷地内は最適の場所です。少し離れた修道院の庭からも,セミの声が今聞こえてきます。